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【家の価格】坪単価ってなに?

目次

「気になる住宅会社がどのくらいの価格で家を建てているかが知りたい!」でも、HPを見てもなんだか分かりづらいと感じませんか?注文住宅の場合、一棟一棟間取りや仕様が違うので、分かりづらい。その時に登場してくるのが「坪単価」というワード。各住宅会社の予算感をつかむ目安として使われることが多いですがその数字だけで比べてしまうと後から「思ってたのと違う!」となりかねません。坪単価の基本的な知識から、注意すべき点、そして賢く活用するための考え方を分かりやすく解説します。

「坪単価」ってなに?まずは言葉の意味を確認しよう

 坪単価とは「建物の本体の価格を、建物の床の広さで割った金額」のことです。

日本では、昔から土地や建物の面積を表す単位として「」という単位が使われていたので、家の価格を表す時には「坪単価」というワードがよく使われます。

例えば、建物の価格が3,000万円の家で、床の面積が30坪の場合、坪単価は「3,000万円 ÷ 30坪 = 100万円/坪」となります。

この坪単価を見ることで「このくらいの広さの家なら、大体これくらいの費用がかかるんだな」という目安を立てることができるんです。

■PLUS ONE│1坪はどのくらいの大きさ?

1坪=畳2枚分(3.3㎡)です。

部屋数の平均値と比べるとイメージしやすいかもしれません。

2LDK~3LDK 22.7坪~30.2坪
3LDK~4LDK 28.7坪~37.8坪

土地を探すとき、空間の大きさに悩むときなど、よく出てくる単位なのでイメージしておきましょう!

 床の広さの種類によって坪単価が全然違う!

 実は、坪単価を計算する時に使われる「床の広さ」には、主に「延床面積」「施工床面積」の2つがあるんです。

延床面積

 建築基準法に基づいて計算するもので、各階の床の広さを合わせた面積のこと。一般的に私たちが生活するLDKや寝室、廊下、階段などが含まれます。しかし、ベランダやロフト(一定の条件を満たすもの)、玄関ポーチなどは延床面積には含まれません。

施工面積(施工床面積)

実際に工事が行われる部分の面積の合計です。延床面積に含まれる部分に加えて、ベランダ、ロフト、玄関ポーチ、小屋裏収納、吹き抜けなども含まれることがあります。住宅会社によっては、カーポートや基礎の部分も含めて計算する場合もあります。

みなさんお気づきかと思いますが、②施工面積①延床面積よりも絶対に広くなるんです。つまり、同じ価格の家でも、施工面積で割った方が坪単価は安くなります。

だから、住宅会社によっては、より安く見せるために施工面積坪単価を出している場合があるのです。「あれ?この会社、すごく坪単価が安い!」と感じても、それが延床面積に基づいたものなのか、施工面積に基づいたものなのかそしてそれぞれに「何がどこまで含まれているのか」をしっかりとチェックする必要があります。

 「建物の本体価格」は会社によってさまざま。

 さらにチェックしてほしいポイントがもう一つ!坪単価を出すときの「家の価格」に何が含まれているかというところ。

「建物の本体価格」の基準は、実は住宅会社によってすごーく違うんです。

標準仕様として性能の高いエアコンや太陽光発電システムが搭載されているプランの場合、坪単価は高く見えるかもしれません。しかし、もしこれらを後から追加することを考えると、最初から含まれている方が結果的に割安になる可能性もあります。

■PICK UP│イメージしてみよう

30坪の家をA社とB社で比べた場合

・A社

基礎・構造・外壁・内装・水まわり設備=本体価格 3,000万円
÷30坪=坪単価100万円/坪

・B社

基礎・構造・外壁・内装・水まわり設備+カーテン・照明器具・エアコン・太陽光発電システム=本体価格3,300万円
÷30坪=坪単価110万円/坪

 坪単価の数字だけを見て「高い」「安い」と判断するのではなく、「その坪単価には何が含まれているのか」をしっかりと担当者に確認することが大切です。見積もりを比較するときにも、各項目の内訳を細かく確認し、同じ条件で比べましょう!

 大きさが一緒でも、違いがでてくるところ

「同じくらいの広さの家なのに、どうして坪単価がこんなに違うんだろう?」と感じることもあると思います。
そんな時は以下をチェックしてみてください。

①階の面積配分
同じ広さの家でも、1階と2階の面積のバランスによって坪単価は変わります。1階部分の面積が大きい家は、2階部分との面積が均等な家(総二階)に比べて、基礎や屋根の面積が大きくなり、結果的に本体価格が上がり、坪単価が高くなる傾向があります。

②建物の形状
シンプルな真四角の箱型の家と、複雑な凹凸のあるデザインの家を比べてみましょう。凹凸が多い家は、外壁の面積が増えるだけでなく、工事の手間も増えるため、建物の値段が高くなる傾向があります。そのため、同じ大きさでも、複雑な形の家の方が坪単価は高くなるのです。

③設備のグレードや仕様
キッチン、バスルーム、トイレなどの住宅設備や、内装材、断熱材などの仕様によっても坪単価は大きく変わります。高性能な設備や高品質な素材を使用すれば、当然ながら家の価格は上がり、坪単価も高くなります。

④その他
建物が大きくなってもお風呂やキッチン、トイレ、階段などの数は決まっていますよね。なので建物が大きくなればなるほど坪単価は低くなる傾向にあります。

 坪単価はあくまで「目安」。

なんとなく伝わったかと思うのですが、結局のところ私が何を言いたいかというと「坪単価は様々なものによって変わるため、あまり参考にならない」ということ。その数字だけを鵜呑みにして、「安い」「高い」を判断することは非常に危険です。

坪単価は、あくまで「家づくり全体の予算感をざっくりと掴むための目安」。それだけでなく費用、工事内容の内訳、アフターサービスなどをトータルで比べることを忘れないでくださいね。

 コネクタロなら予算感のイメージがつかみやすい!

でも、やっぱりもうちょっと具体的な費用の目安がほしい。そう思いませんか?「気になる会社さん、どのくらいの予算感で家を建てているか知りたいな」と思ったら、コネクタロの会社さんページをチェックしてみてください。

各会社さんがいくらくらいの家を建てているかをグラフにしているので、おおよその予算感がわかります♪

「気になる会社さん、希望の家をどのくらいで建ててくれるんだろう。直接聞くのが不安。自分たちが思ってたのと違ったら断りづらい。」

そんな「ちょっと聞いてみたい」、もしよかったら、コネクタロにお手伝いさせてください。

コネクタロを運営している私たちは、街のサッシ屋さんである株式会社清水住建工業です。長野で家づくりを考えるみなさんと住宅会社さんとのちょうど真ん中の場所から、あなたの家づくりがスムーズに進むお手伝いをします。マイホームのことでもちょっと聞いてみたいなと思うことがあれば気軽にメッセージくださいね。

-ABOUT ME-この記事を書いた人

株式会社清水住建工業
カスタマーサクセス課 坂口 奈央
住宅ローンアドバイザー

前職では、出版社にて住宅雑誌の編集と住宅相談窓口のアドバイザーとして家づくりユーザーさんのお悩みをサポートしていました。長野の工務店さんの家づくりに触れ、“良い家をつくりたい”という思いを実感。長野の工務店さんのすばらしさがより多くのユーザーさんに伝わるよう、コネクタロを通じてみなさんに「工務店さんの魅力」をお届けしていきます。