
目次
家づくりを考えはじめたみなさん。住宅ローンの「繰り上げ返済」という言葉を耳にしたことはありますか?返済している期間中に住宅ローン残高の一部(場合によっては全額)を前倒しで返済する方法です。今回は、そんな「繰り上げ返済」について、家づくりを始めたばかりのあなたに向けて、わかりやすくお話したいと思います。お金の考え方についても、一緒にみていきましょう。
「繰り上げ返済」とは?
住宅ローンの「繰り上げ返済」とは、毎月の返済とは別に、まとまったお金を前もって返すことです。「少しでも早く借金を減らしたい」、「利息を少なくしたい」と考える方が、この方法を選ぶことがあります。
「繰り上げ返済」のメリット
・金利の支払総額を減らせる
繰り上げ返済の一番大きなメリット。住宅ローンの金利は、借りている期間が長くなるほど、支払う総額も増えていきます。繰り上げ返済をすることで、元金を減らすことができ、その結果、将来支払うはずだった利息を減らすことができるのです。
・定年退職後の家計が楽になる
住宅ローンは、返済期間によっては定年退職後も続くという人もいるでしょう。現役時代と比べて収入が減る可能性のある定年後に、ローンの支払いが残っているのは、少し不安ですよね。繰り上げ返済によって借入期間を短縮できれば、定年後の家計の負担を減らし、余裕のあるセカンドライフを送るための安心材料になるでしょう。
・精神的に借金から解放される
お金の面ではなく、気持ちの面でのメリットも。「借金がある」という状態は、人によっては大きな精神的な負担になることがあります。繰り上げ返済によって残りの借金が減っていくのを見るのは、心の重荷が少しずつ軽くなっていくような感覚かもしれません。
繰り上げ返済が必ずしも「オトク」とは限らない
繰り上げ返済をした時点では、ある程度まとまったお金が手元にあるかもしれません。しかし、人生には予期せぬ出費がつきもの。お子さんの教育資金、家のリフォーム費用、あるいはご自身の健康に関わる費用など、将来まとまったお金が必要になる可能性も十分にあります。もし、その時になって改めてお金を借りようとすると、住宅ローンよりもずっと高い金利で借り入れることになるかもしれません。これは、せっかく低金利で借りている住宅ローンのメリットを、自ら手放してしまうようなものなんです。
お金を賢く使うという選択
今の日本の住宅ローン金利は、とても低い水準にあります。基準となる金利は2009年からずっと変わっていません。せっかく低い金利で借りられているのであれば、無理に繰り上げ返済をするのではなく、その分の資金を「運用」に回すという考え方もできるんです。
例えば、残りの返済期間が20年、借入残高が500万円、金利が0.5%の住宅ローンがあるとします。この500万円を一括で繰り上げ返済した場合、確かに将来支払うはずだった利息26万円は減ります。
しかし、もし同じ500万円を、年率2%の資産運用に回すことができたとしたらどうでしょうか?
もちろん、運用にはリスクが伴いますが、もし仮に年率2%で運用できた場合、20年後には元本に加えて243万円の利益が得られる可能性があります。単純に繰り上げ返済してしまうよりも、手元に残るお金が増える可能性があるのです。
繰り上げ返済が本当に「オトク」なタイミング
では、どんな場合に繰り上げ返済を検討すべきなのでしょうか?それは、住宅ローンの金利が、ご自身が考える資産運用の利回りよりも 高くなった場合です。例えば、変動金利型の住宅ローンを利用していて、将来的に金利が3%程度まで上昇する可能性があるとします。一方で、安全性の高い資産運用でも2%程度の利回りしか見込めないという状況であれば、繰り上げ返済によって高い金利負担を減らす方がよい選択と言えるでしょう。
もしものことも考えたベストな選択を。
繰り上げ返済は、住宅ローンの返済方法として有効的な選択肢の一つですが、それだけが正解ではありません。ご自身のライフプランと照らし合わせながら後悔のないベストな選択ができることを願っています。
自分が借りられる金額はどのくらい?LINEで一緒にシミュレーションしてみませんか?
PLUS ONE. お金の考え方の変化をみてみよう
・昔の常識 現金をできるだけ持っておくべき
・今の考え方 現金は必要最低限にすべき
昔は、何かあった時のために現金をたくさん持っておく方が良いと考えられていました。しかし今は、低金利でお金を銀行に預けていてもあまり増えないため、必要な分だけ手元に置き、残りは有効活用する考え方が広まっています。
・昔の常識 投資よりも貯蓄
・今の考え方 貯蓄よりも投資
昔は、コツコツ貯金することが大切だとされていましたが、今は、将来のためにお金を増やす方法として、投資に関心を持つ人が増えています。もちろん、投資にはリスクもありますが、預貯金だけではなかなかお金が増えない時代になっているからです。
・昔の常識 借金はできるだけしない
・今の考え方 借金を積極的に活用する
昔は、「借金はなるべくしないほうがいい」というイメージが強かったですが、今は、住宅ローンや事業資金など、将来の資産をつくるための借金は、賢く活用する考え方が出てきています。もちろん、無理な借金は避けるべきですが、住宅ローンは、家という大きな資産を手に入れるための方法という考え方ができるでしょう。
「ちょっと聞いてみたい。」家づくりの不安や疑問にお応えします。
「家を建てたいけれど、自分たちがどのくらいお金を借りられるか知りたい」
「銀行に行ってる時間がない!だいたいのマイホームの予算感を確認してみたい」
そんな方は、ぜひ私たちに気持ちを話してくれませんか?
コネクタロを運営している私たちは、街のサッシ屋さんである株式会社清水住建工業です。
長野で家づくりを考えるみなさんと住宅会社さんとのちょうど真ん中の場所から、あなたの家づくりがスムーズに進むお手伝いをします。マイホームのことでもちょっと聞いてみたいなと思うことがあれば気軽にメッセージくださいね。
-ABOUT ME-この記事を書いた人

株式会社清水住建工業
カスタマーサクセス課 課長
小宮山 涼
人生で最も大きな買い物である住宅。理想を叶え安心安全な住宅を作ることに企業規模は関係ないと、多くの工務店さんとのやり取りの中で気付かされました。ですが工務店さんはお施主様の理想の家づくりに心血を注ぎ、それを知らせる余力がありません。どれだけ良い物をお届けしても世の中に認知されないままだと、そんな工務店さんが絶えていってしまうのではないか、そんな業界にしてはいけない、とコネクタロを立ち上げました!