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「家建てたい。でも、お金のことが不安。」
ほとんどの人にとって一生の中で一番高い買い物である「家」。その金額は数千万というとっても大きいものだからこそ、心配や不安も大きくなりがち。家を買う=住宅ローンをイメージする方が多いと思いますがそれ以外にもいろいろなお金があります。ぜひチェックしてみてくださいね。
家を買うためのお金は4つを組み合わせる
家を買うときのお金には次のような種類があります。
・現金(頭金)を用意する
・住宅ローンを借りる
・補助金を活用する
・両親や祖父母から援助してもらう
頭金ってどのくらい用意したらいい?
頭金の目安は、家を購入するためのすべてのお金の10%~20%です。4,000万円だったら400万円~800万円。
家を買うときに多くの人(約80%)が住宅ローンを組みますが、その中で頭金が0円、もしくは1割という方は約50%というデータもあります。
■頭金を用意するメリット
・良い条件でお金が借りやすい
住宅ローンを借りるときに「この人は本当にお金を返していけそうか」というのを銀行が確認します。
頭金としてまとまったお金を用意できる場合は「この人はたくさんお金を貯めているから、きっと信用できる」と思われるので、借りられるお金を増やすことができたり、少ない金利でお金を貸してくれる可能性が高くなります。
・トータルで払う金額が少なくなる
住宅ローンを組む場合、当たり前ですが利息が発生しますよね。
たった数%の金利に見えますが、30年~40年という長い期間でみていくと、なんと数百万円。とっても大きな金額になります。
4,000万円を総予算とした場合でシミュレーションしてみましょう。
①頭金0円、住宅ローン4,000万円を借り入れる場合
◆トータル支払金額
47,423,753円(利息7,423,753円)
②頭金500万円、住宅ローン3,500万円を借り入れる場合
◆トータル支払金額
46,495,820円(利息 6,495,820円)
(頭金5,000,000円+住宅ローン41,495,820円)
その差は-927,933円です。(※金利1%・借入期間35年・元利均等返済の場合)
同じ4000万円というお金でも、頭金の割合によって最終的に支払う金額は約100万円近くの差が出てくるんですね。
頭金が用意できないときは?
そうは言ってもいきなり何百万も用意できないよ!という方もいらっしゃるはず。マイホームを考え始めるタイミングは、色々なライフイベントと重なりやすいのも事実。冒頭でお伝えしたように住宅ローンを組む方の半分は「頭金0円または1割」。頭金の金額にこだわらないという選択肢もあるんですよ。
■頭金を用意するデメリット
・お金が貯まるまで時間がかかる
頭金を貯めている間に、建物や土地のお金、住宅ローンの金利が上がってしまう可能性もあります。また、月々家賃を払っている場合、そのお金がもったいないという考え方も。
・もしもの出費に対応できない
災害や事故、思わぬケガや病気など人生には「突然お金が必要になるとき」がありますよね。また、教育費などでまとまったお金が必要になる可能性もあるでしょう。すべてを「家」のお金に充ててしまうのではなく現金を残しておくのも大切なことです。
■頭金が用意できないときは「繰り上げ返済」を利用しよう!
・「繰り上げ返済」とは
毎月の住宅ローン返済とは別にまとまったお金を前倒しで返済することです。
頭金は入れずに、現金を手元に残しておいて暮らしに余裕がある時に返済することで「利息」や「返済期間」を減らすことができます。繰り上げ返済する金額や金利によっては「頭金」を入れるよりもトータルで払う金額が安くなることも。
金融機関によっては「繰り上げ返済」するときに手数料が発生する場合、しない場合があるので予め条件をチェックしておきましょう。
PLUS ONE
自分のライフプランと照らし合わせて、お金が必要になるタイミングをチェックするのもおすすめ。災害や病気は突然やってきますが、教育費や、定年後の収入などはある程度予測ができますね。
▶参考リンク:八十二銀行ライフプランシミュレーション
建物以外のお金も忘れないで!
建物や土地のお金をフルローンで組んだ場合でも、「諸経費」と呼ばれる「建物や土地のお金以外にかかるお金」は原則として現金で払うケースが多いです。
「諸経費」にもいろいろありますが、例としては
・家を建てるために必要な調査や申請のお金
・土地や建物を登録するためのお金
・住宅ローンを借りるときの手数料
・土地や建物の契約書に貼る印紙代
・家具や家電を買うためのお金 などなどです。
最近では、すべて一緒にまとめて、住宅ローンで組めるものも増えてきましたが月々の利息を考えると現金で払った方がおすすめ。住宅ローンの金利が変わるものを選んだ場合には、結果としてとても高い金額を支払うことになるリスクもあります。諸経費の平均は建物の5%~10%なので、「家づくりのためのお金」として貯めておきましょう。
家づくりのお金で援助してもらうときはチェックして!
ご両親や祖父母から金銭的な援助をしてもらうという方もいらっしゃるでしょう。
お金を人からもらった場合、税金がかかりますが、以下に当てはまれば「税金がかからず」に受け取ることができます。
細かい条件があるのですが、おおまかなものはこちら。
・直系尊属の家族から受け取る
(父、母、祖父、祖母)
・家を買うためのお金である
・対象となる家に住むこと
・受け取る人が18歳以上である
・受け取る人の所得が2000万円以下である
・性能がいい家の場合は1,000万円まで、それ以外は500万円まで
詳しく確認したい場合はこちらをチェック(▶国税庁ホームページ)
補助金も活用しよう!
「これから家を建てる人」や「お家のリフォームをする人」のために、国や自治体からお金がもらえる制度があります。
・子育てグリーン住宅支援事業 (新築住宅:最大160万円、リフォーム:最大60万円)
心地よく暮らしやすい環境や設備が整っていたり、丈夫で長持ちする家を建てるときや、直す工事をするときにもらえる
・信州健康ゼロエネ住宅助成金(新築住宅:最大200万円、リフォーム:最大140万円)
長野県産の木材を使った地球にも人にも優しい家を建てる場合や、今よりもっと暮らしやすい家に直す工事をするときにもらえる
他にも熱を伝えにくい窓を取りつけて、過ごしやすい空間をつくる工事の補助金や、太陽光発電システムを取り入れる時の補助金など、さまざまなモノがあります。どんな補助金が使えそうか気になる方はぜひメッセージくださいね。
税金が少なくなるシステムもチェック!
・住宅ローン減税
住宅ローンを組んで家を買ったりリフォームをした人の所得税や住民税が安くなる制度。
現在の制度では、「その年の年末時点の住宅ローンで借りたお金の残り」×0.7%の所得税(超える分は住民税)が最大13年間安くなります。今のところ、2025年12月31日までに対象の家に住み始めることが条件。(延長されるかは未定)
■他にもいろいろ!
家を買うときにはいろんな税金を払いますがそれぞれに負担を軽くする制度があります。
今回は主な税金の名前だけお伝えしておきますね。 「こんなのあったな~」と知っておくだけで大丈夫です!
・登録免許税
・不動産所得税
・印紙税
・固定資産税・都市計画税
「ちょっと聞いてみたい。」家づくりに関する不安や疑問にコネクタロがお応えします。
「家を建てたいけれど、自分たちがどのくらい借りられるか知りたい」
「銀行に行ってる時間がない!だいたいのマイホームの予算感をオンラインやLINEで確認してみたい」
そんな方は、ぜひ私たちに気持ちを話してくれませんか?
コネクタロを運営している私たちは、街のサッシ屋さんである株式会社清水住建工業です。
長野で家づくりを考えるみなさんと住宅会社さんとのちょうど真ん中の場所から、あなたの家づくりがスムーズに進むお手伝いをします。マイホームのことでもちょっと聞いてみたいなと思うことがあれば気軽にメッセージくださいね。
-ABOUT ME-この記事を書いた人

株式会社清水住建工業
カスタマーサクセス課 坂口 奈央
住宅ローンアドバイザー
前職では、出版社にて住宅雑誌の編集と住宅相談窓口のアドバイザーとして家づくりユーザーさんのお悩みをサポートしていました。長野の工務店さんの家づくりに触れ、“良い家をつくりたい”という思いを実感。長野の工務店さんのすばらしさがより多くのユーザーさんに伝わるよう、コネクタロを通じてみなさんに「工務店さんの魅力」をお届けしていきます。