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長野で家づくりを考えはじめたみなさん。
「長野の夏は暑いし、冬はとても寒い。1年を通して快適に暮らせる家を建てたいけど、どんな住宅会社を選べばいいの?」
そんな悩みを抱えていませんか?
今回は、長野のように寒暖差の大きい地域でも快適に暮らすためにとっても大切な「お家の断熱性能」について、解説します。
「断熱性能」ってなんだろう?

お家の「断熱性能(だんねつせいのう)」とは、外の暑さや寒さを家の中に伝えにくくする力のことです。
これがしっかりしていれば、冬はあたたかく過ごせて、夏も少ない電力で快適な室温を維持できるようになります。
つまり、お家の断熱性能は
✅ 快適さにかかわる
✅ 電気代にかかわる
✅ 健康にもかかわる(寒暖差で体調を崩しにくくなる)
私たちの「暮らしやすさ」を大きく左右する大事なポイントなんです!
「断熱性能」には国の決まりがある
現在、日本の「お家の断熱性能」は「等級」で定められ、「4」~「7」で表しています。※1~3は過去の基準のため含まれません
2025年からは、新築で建てるお家のすべてに断熱等級4以上が義務化され、2030年には等級5以上が求められる予定です。
等級4は国の「最低基準」となる性能なので、より性能が高い等級5〜7を選ぶことで、快適性はもちろん、電気代や冷暖房費が節約できます。またエネルギー問題や地球温暖化への影響から、国としても高性能で環境に優しいお家を建てることを勧めているので、性能の高いお家づくりは、家づくりの補助金の対象になるんです!
等級の違いでどのくらい暮らしが変わる?
等級4~7の違いをおおまかにまとめたものを見てみましょう!
・「室温の目安」は外気温0℃の寒い朝でも家の中がどれくらい冷えにくいかをイメージした数値です。
・高断熱の家ほど、暖房費が安いだけでなく、お部屋ごとの温度差が少なく、健康にも良いです。
例えば長野市なら、等級4のおうちの年間の冷暖房費は14万円。
等級6のおうちならその半額の7万円で同じ環境をつくることができます。
※各エリアの光熱費シミュレーションはこちらから
・寒暖差の激しい長野では、等級6以上での家づくりがおすすめです。
長野県独自の基準を確認しよう


長野県では「こんな家を建てていこう!」という県の目安として「信州健康ゼロエネ住宅」という独自の取り組みを行っています。住宅の断熱性能に応じて❶最低・➋推奨・❸先導 基準の3段階に分類されます。国の基準と比較すると、地域によって数値の差はありますがざっくり以下のようになります。
❶最低基準 等級4以上等級5未満
➋推奨基準 等級5~6 相当
❸先導基準 等級6~7 相当
長野県は、
・夏は暑く、冬は非常に寒い
・朝晩の寒暖差も大きい
・高地・山間部が多い
という特徴があるため、まわりの県よりも1段階上の快適性や省エネ性を県として勧めているんです。
国よりも3年も早く、27年度の等級5の義務化を予定しているくらい意識が高いんですよ!
そのため、長野県の住宅会社さんの中には「最低基準=当然」で、「推奨基準以上を標準」とするところも増えてきています。
『信州健康ゼロエネ住宅』では断熱性能以外にも、耐震性能、省エネ性の高い設備、長野県産の木材を使用しているかなど様々な基準が決められています。すべてを満たすと最大200万円の補助金がもらえる対象になるんです!

等級だけが全てではない
では、『等級7』で家づくりをしてくれる会社を選べばいいんだ!というとすべての人にとってベストな選択とは言い切れません。等級が高ければ安心というイメージがありますが、本当に快適に暮らせるかは別の話です。
あくまで断熱等級が示す数値というのは計算上のもの。また、日当たりや風通しなど、断熱性能以外のところもトータルで考えられているかもしっかりと説明してくれる住宅会社さんを選ぶことが大切です。
そして、等級があがるほど『建築コスト』がかかってきます。性能が高い建物を作るためには性能の高い材料や高い技術力が必要です。その分、建物の値段も高くなってくるため、建築コストは等級4に比べて100万〜300万円前後アップすることも。先にお伝えしたとおり、月々の光熱費を削減することができるのでトータルコストも踏まえて想像してみましょう。補助金の活用もおすすめです!
PICK UP. 高性能な新築住宅を建てたり性能向上のリフォーム工事でもらえる補助金
長野県独自の住宅補助金。県が定める「信州健康ゼロエネ住宅指針基準」を満たす高性能かつ、県産木材を活用した住宅を新築する場合に、20万円~200万円を助成します。リフォームの場合は最大140万円。
断熱性や省エネ性能が高い新築および、リフォームを支援。新築では最大160万円。リフォームは最大60万円。
既存住宅の窓やドアを高断熱仕様に交換(内窓設置、外窓交換、ガラス交換)するリフォームを対象に、工事費の最大半額相当、200万円まで補助。
コネクタロでは長野県が推奨する【断熱等級6】をおすすめしています
等級4が国の現在の基準ではありますが、暑さ寒さの厳しい長野でお家を建てるなら、一年中少ないエネルギーで快適に過ごせる住宅性能の【断熱等級6】をおすすめします。等級6にすることで空間の快適さだけでなく、日々のランニングコストも変わりますし、もらえる補助金の金額もアップ!もちろん、ローコストで叶うとは言い切れませんが、何十年も住み続けることを考えると圧倒的コスパがいいですよ。
コネクタロがおすすめする【断熱等級6】に対応をしている住宅会社さんがひと目でわかる【コネクタロ認定バッジ】を表記しています。住宅会社さん選びのひとつの目安にしてみてください!
-ABOUT ME-この記事を書いた人

株式会社清水住建工業
カスタマーサクセス課
坂口 奈央
前職では、出版社にて住宅雑誌の編集と住宅相談窓口のアドバイザーとして100組以上の家づくりユーザーさんのお悩みをサポートしてまいりました。長野の工務店さんのすばらしさがより多くのユーザーさんに伝わるよう、コネクタロを通じてみなさんに「工務店さんの魅力」をお届けしていきます。