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BUILDER’S VOICE

中澤勝一建築株式会社

設計 花里 美鈴

Misuzu Hanazato

設計において大切にしていることは?

 お客様が過ごしやすく、理想が叶うお家になるようにというところを意識しています。光の採り入れ方や風の通り道なども大切ですが、まずはお客様の“暮らしの動線”に気をつけています。
 ヒアリングの時には、ご要望と合わせてお客様がどんな生活をしているかをとにかく細かく聞いています。朝起きてから、顔を洗って、洗濯をして、朝食をつくって、食事をして、身支度をして、仕事に出かける…というふうに家の中で毎日どう過ごしているかを改めて振り返っていただくんです。理想の間取りと重ねてみると、意外と空間の位置関係にムダがわかったりとか。あとは、
人間工学に則って、住む人が自然な動きで“使いやすい”高さ、幅、距離なども考えてプランニングしています。お客様の夢にプラスして、いつもの暮らしがもっと過ごしやすいものになるプランを設計していきたいですね。
 また、お客様からすると、図面の情報では具体的な大きさがが分かりづらくて実際に使っている様子をイメージするのはなかなか難しいと思うんです。私がお打ち合わせする時は、参考になりそうな物にスケールを当てて、お客様と一緒にサイズを一つひとつ確認したり、3Dパースを使って立体的にイメージしていただけるような工夫をしながら“見える”ご提案をしています。

 

上/柔らかな物腰、穏やかな話し方、優しい声で空間があたたかな雰囲気に包まれる。ふわっとしたイメージだが、設計やお客様の“暮らしやすさ”に対する思いは人一倍熱い。
下/この日一緒にインタビューさせてもらった中澤社長、営業の佐藤さんとも親しげに話す様子から、普段もお客様や社員さんを癒している花里さんの姿が想像できた

 

理想の間取りはどうやってつくる?

 ライフスタイルの多様化や価格高騰の影響から、最近は小さいお家が増えてきました。限られた空間でも快適に過ごせるように“ムダなスペース”をなるべく無くすことを意識しています。例えば廊下をつくる場合、ただの空間ではなくて収納を併せた廊下にするとか。その分、過ごす時間が長くなる傾向にあるリビングを広くするなど、工夫をしながらご提案をしています。
 また、たくさんある要望の中で優先順位を決めていくことも「生活しやすい間取り」を作るのに重要です。お客様自身でご決断いただくことはもちろんなんですが、ヒアリングをして感じた「私自身が思うお客様の優先順位」を設計目線からお伝えして、プランニングするようにしています。ただ、聞いたことをそのまま図面に反映するのではなくて「お客様がお家で過ごす姿」を創造するんです。お客様とお話しながら「これは優先度が高そうだな」とか、「要望にはあったけれど、暮らしの中で実はあんまり重要な空間ではないのかも?」というふうに汲み取りながら、ご要望と、ライフスタイル、使い勝手や納まりのキレイさなどすべてが叶うプランをご提案できたらと思います。

上下/お客様の要望、使い勝手、採光など、ありとあらゆることを考え形にしていく。明るい表情で思いを話してくれたが、実際には理想どおりにいかずに悩むこともあるんだとか。「お客様が一番長い時間を過ごす場所を快適な空間にしたいです。」と話してくれた

 

御社の魅力や大切にしているところを教えてください

 現場での対応力は弊社の強みだと思います。大工が自社の社員なので、現場での距離も近くて情報共有もスムーズ。お客様の想いに柔軟に対応することができます。設計の段階で決めたことも、現場で実際に確認してみると「やっぱりこっちのほうが良かったかな?」というケースもあります。コンセントの位置や棚の高さなどの細かいところは、お客様にとって図面では分かりづらいけれど暮らしやすさに直結します。現場で対話を重ねながら家づくりを進めていけるのは弊社の魅力ですね。
 「良い家」を作るには営業、設計、施工のチームワークが重要。弊社では日々のコミュニケーションや“報連相”を大切にしています。そして、お客様の理想の住まいが叶うよう、私たち設計ができることは「図面の精度を上げること」。図面は、お客様の想いを現場に正確に伝える一番のツールなので、営業がお打ち合わせで聞いたことを確実に反映して、現場に伝えています。
品番や色などの情報を正確に共有するのはもちろんですが、お客様とのお打ち合わせの中でどういう経緯で、どんな状況で決められたのかというところまできちんと把握したうえで図面に起こし、情報の相違がないように徹底しています。

上下/上司や部下、部署を問わず社員同士がなんでも言い合える関係性を大切にしている同社。何か心配事があっても「すぐに相談します」という風通しのいい環境がチームワークのよさに繋がっている。「良い設計図があっても、その通りに実現させる力がなければ、良い家をつくることは難しい」と考える同社だからこそ、各部門の連携を大切にしている

 

PERSONAL DATA

花里 美鈴
Misuzu Hanazato

相手がホッと落ち着く、優しい雰囲気が魅力の花里さん。家づくりの打ち合わせは決断の連続で不安なことも多くなりがちだが、花里さんと話していると不思議と緊張も和らぎ、想いを素直にお伝えできそう。

花里美鈴さんレーダーチャート

PARTNER’S VOICE

株式会社清水住建工業 安藤

お客様、社員のみなさん、協力業者のみなさん問わず誰に対しても真摯に対応する姿が素晴らしいと感じています。花里さんらしい「ふんわり」とした穏やかな雰囲気に、こちらもホッと癒され、思わず笑顔になりますよ。

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