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物価高騰によって、ぐんっ!と値段が上がってきているマイホーム。
新築だけでなく、マイホームの新たな選択肢として「実家をフルリフォームして二世帯住宅にしたい」、「中古住宅を購入してリノベーションしたい」という方も近年増えてきました。
「リフォームと建替え、コストはどのくらい違う?」
「リフォームを依頼する会社ってどんなところが良いんだろう」
様々な悩みや心配がありますが、フルリフォームも建替えもそれぞれにいいところと悪いところがあります。建物の状態や叶えたいもの、理想も大切ですが、家族構成やライフスタイル、あと何年その建物に住むのかもポイントになってきます。
―フルリフォームと建替えのメリット・デメリットを比べてみよう!
【リフォーム】
◆メリット
・建て替えに比べ総工事費を抑えられる
・住み慣れた家の思い出を残せる
・住みながら工事を進められる(工事の内容による)
◆デメリット
・建物のつくりによっては希望の間取りが叶わない可能性がある
・性能向上をしても現在の新築住宅と同じスペックに近づけづらい
・建物の状態や大きさ、工事内容により新築以上にコストがかかる場合がある
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【建替え(新築)】
◆メリット
・間取りや設備などが自由に決められる
・断熱性能、耐震性などが最新の基準で建てられる
◆デメリット
・リフォームと比較すると総工事費が高くなりがち
・解体費や仮住まいの費用がかかる
・新築同様に手間や期間がかかる
・土地によっては同じ条件で家を建てられない場合がある
「イニシャルコストを抑えたい」、「手間を省きたい」などの理由でリフォームを選択するケースが多いですが、建物の状態によっては、後々メンテナンスが頻繁に必要になってくることもあります。
建替えの場合も、「今まで住んでいたお家が大きかったので、同じ間取りで建てようと思ったらかなりの金額になってしまった」という話もよく聞きます。また、建物の解体費などの諸経費も意外とコストがかかるため様々な点を踏まえながら、自分たちが望む暮らしに最適な計画は何かを考えていきましょう。
―建物の築年数から考えてみよう!
あなたが今、リフォームを考えているお家は築何年の建物ですか?
大きなリフォームを計画するうえで重要な基準の一つとなるのが、その建物の「耐震基準」が新しいのか古いのかというところ。(※耐震基準とは…一定の強さの地震に耐えられるよう、建築基準法が定めた最低限クリアすべき基準)
年数でいうと(2025年現在で)築年数44年、1981年(昭和56年)6月以降に建てられたものなのか確認してみましょう。1981年6月以前の住宅は、現在とは違う「旧耐震基準」で建てられています。近年頻繁に発生している震度6や7などの強い地震に耐えられることを想定していないため、大規模な耐震改修が必要となる可能性が高いんです。そうなると、コストや安全性を考慮して建替えを視野に入れることをおすすめする会社さんが多いでしょう。

※ただし、2016年に発生した熊本地震では新耐震基準で建てられた建物が数多く倒壊しています。
新耐震基準だから絶対安心とは限りません。新耐震基準には「耐震等級」というランクがあり、それぞれの違いについてはこちらの記事をチェック!→違いを知れば重要性がわかる!耐震等級のこと
▼その他の築年数によるおすすめリフォームはこちら。
◆築30~40年の建物
目に見えない部分のリフォームが必要になってくる築年数。新耐震基準は満たしているものの、現代の住宅に比べ断熱性能が不十分な建物が多いため快適な暮らしを望むなら「断熱リフォーム」を優先するのが良いと思います。断熱リフォームというと、家中全部となるとけっこうな金額になりがちですが、「少しでも予算を抑えたい」という場合は「窓」だけでもリフォームするのがおすすめ。「窓」は家の中でも最も熱の出入りが大きい部分。性能の高い窓を設置することで快適性を実感でき、冷暖房効率もアップするので光熱費の削減にもつながります。中でも内窓の設置は施工が短時間で、コスパがとっても良いんです。
断熱性能の高い窓・ドアの設置や、断熱リフォームに対する国の補助金もあるので活用してみてはいかがでしょうか。
◆築30年未満の建物
キッチンなどの水まわり設備の交換、内装や外装などの傷みも出てくる築年数。近年は節水・省エネ機能が高い製品が増えてきているのでメンテナンス性や機能性が高い、長く使えるものをセレクトするのも大切です!また、30年前と現代とでは家の間取りもライフスタイルも大きく変化しています。世帯人数が少なくなり家の大きさは30坪程度が定番化、共働きの増加による家事効率を重視した設備や空間、小さな個室に大きなリビングなどなど。思い切って間取の変更や使っていない部分の減築(家の面積を減らす)を考えてもよいかもしれません。
(※上記はあくまで目安なので、建物の構造や状態の確認をしてから判断を!)
また、リフォームを検討している建物に自分があと何年住み続けるかは、とっても大切なポイント。30年?40年くらい?それとも50年以上?子どもや、孫など次の世代に受け継ぐ予定はあるのか、将来の売却の可能性なども一緒に考えてみましょう。建物の状態によってはリフォームの内容も検討する必要が出てきます。
ーどんな会社に頼む?リフォーム工事の難しさ。
「リフォームって業者がたくさんあってよく分からない」そう悩む方も多いはず。
「リフォーム 会社 長野」で検索をするとトップに表示されるのは大手メーカーやビルダーの名前。
「やっぱり大手の方が、名前を聞いたことがあるし良いのかも?」
もちろん「大手だから安心!」というのもひとつの考えですが、それだけで判断するのはもったいない!なぜなら、住宅のリフォームは「会社の大きさ」よりも「職人さんの腕や経験」が重要だからです。
リフォームは、新築に比べイレギュラーなことが起きやすいもの。実際に工事を進めていたら図面と違っていたということも珍しくありません。工法も今と昔では随分変わっていますので、大規模になればなるほど、慣れていない職人さんには難しい場面がたくさんあります。そんな時に臨機応変に適切な対応ができるのは「経験」がある職人さんだけ。会社の大小ではなく、これまでにどんなリフォームの実績があるか、職人さんはどんな人なのかなどもヒアリングしてみましょう。
また、大手メーカーであっても実際に工事を行うのは地元の工務店さんであることがほとんど。イレギュラーが発生したときにも、直接施工する会社の担当さんや設計士さん、職人さんとコミュニケーションが取れるのでスムーズに工事を進めることができ、結果として満足いく仕上がりになるケースも多いんです。中間の経費を抑えることもできるのでコスト面でのメリットも。
また、会社選びの際に気をつけてほしいのが「会社都合で計画が進められていないか」という点。お客様が「リフォームか建替えか」悩んでいる場合、住宅会社としては手間がかからない「建替え」を安易に進めてくることがあります。
「建替えの方が今の性能で自由に建てられるのでおすすめですよ」「この土地は更地にして売却して、新しい場所に家を建てませんか?」など、会社や営業マンの都合で話が進んでいないか冷静に判断する必要があります。もちろん、先に述べたように、建物の築年数によっては「建替え」が最良の選択になることもあります。大切なのは「なぜ、それを勧めるのか」の理由が明確であり、「お客様目線」であるかどうか。
お客様の想いに寄り添ってくれて、その家に住む人のことを考えて提案してくれる会社を選択することが大切です。
新築のような真新しい空間をつくるのも素敵ですが、その建物の思い出や雰囲気を活かすのもリフォームのよさ。
コネクタロでは、工務店さんがつくる「リフォーム・リノベーション」の事例をたくさんご紹介しています。
掲載しているのはコネクタロを運営する㈱清水住建工業がお取引させていただいている工務店さんのみ。
▼どこにも載っていない独自インタビューはこちら▼
どんな人が対応してくれる?相談しやすさは住宅会社・工務店さん選びでとっても重要です。自分にぴったりの担当者を見つけてみてください♪
-ABOUT ME-この記事を書いた人

株式会社清水住建工業
カスタマーサクセス課 坂口 奈央
前職では、出版社にて住宅雑誌の編集と住宅相談窓口のアドバイザーとして家づくりユーザーさんのお悩みをサポートしていました。工務店さんの家づくりに触れ、“良い家をつくりたい”という思いを実感。長野の工務店さんのすばらしさがより多くのユーザーさんに伝わるよう、コネクタロを通じてみなさんに「工務店さんの魅力」をお届けしていきます。
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