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世の中のさまざまなものの価格が値上がりしている昨今。マイホームや土地の価格も、ここ数年で大きく上昇しています。
「少しでも金額を抑えたい……」
そう思うのが、家づくりを考えている方の正直な気持ちではないでしょうか。
そんなときに活用したいのが、新築住宅の購入・建築で利用できる「住宅補助金」です。
今回は、長野県で家を建てる際に検討したい代表的なふたつの補助制度についてご紹介します。
「結局、どちらを使ったほうがお得なの?」
補助金を比較するとき、まず気になるのは「いくらもらえるか」という金額ですよね。
でも、実は補助金選びは、金額だけで決められるものではありません。
そこで今回は、実際に補助金の申請を行っている工務店さんに、「どんな基準で申請する補助金を選んでいるのか?」「お客様にとって、どちらがおすすめなのか?」を聞いてみました。

2026年長野県の家づくりで使える!二大住宅補助金
2026年現在、長野県でお家を建てるときに使える補助金は代表的なものだと以下の2種類となります。
・長野県の補助金
「信州健康ゼロエネ住宅助成金」最大200万円
長野県が定める「信州健康ゼロエネ住宅指針基準」を満たす高性能で、長野県産の木材を活用した住宅を新築する場合に助成が受けられます。
・国の補助金
「みらいエコ住宅事業」最大125万円(※地域による)
断熱性や省エネ性能が高い新築住宅を建てる際にもらえる国の補助金。建てる地域や家の性能ランクによって金額が変わります。
※どちらも新築・リフォーム両方に使えますが、この記事では特に「新築の場合」について解説します。
必ず200万円もらえるわけではない
「どうせもらえるなら補助金額が大きい信州健康ゼロエネ住宅を選ぶほうオトクなのでは?」と思いませんか?
実は申請をするときに注意するポイントは補助金額だけではないのです!
今回は、物件ごとに二大補助金を使い分けされている松村デザイン建築事務所の清水さんにお話を伺いました。
コネクタロ・坂口「松村デザインさんでは、信州健康ゼロエネ住宅助成金と、みらいエコ住宅事業どちらも申請されていると伺ったのですが、どんな理由で申請先をわけているのですか?」
松村デザイン建築事務所・清水さん「基本的にはその物件が太陽光発電システムを採用しているかどうかと、申請するタイミングに枠が残っているかどうかを基準にしています。」
坂口「なるほど~。信州健康ゼロエネ住宅は『長野県産の木材』の使用が必須条件ということで、そこが判断基準かと思っていました!」
清水さん「弊社では、もともと長野県産材を採用している場合がほとんどなので、その部分はあまり関係なくという感じです。ただ、依頼先の材木屋さんが普段、長野県産材を標準で使っていない場合、みらいエコ住宅事業を選択することが多いと考えられます。」
坂口「でも、みらいエコ住宅事業でも信州健康ゼロエネ住宅でも、再生可能エネルギーの活用が条件として求められるから“太陽光発電システム”は必須ではないのですか?」
清水さん「私どもは地域柄、雪多い場所にお家を建てることがほとんどなので、その場合、太陽光発電システムの設置が必須条件から免除されることも多いんです。(※条件により異なる)その場合、みらいエコ住宅事業のGX志向型住宅であれば125万円もらえます。信州健康ゼロエネ住宅の場合、弊社の標準的な仕様では太陽光発電システムなしだと80万円ですが、太陽光発電システムありで130万円。GXよりも5万円多く申請できます。」
坂口「長野は雪が降る地域も多いので、まずは住むエリアがどうなのか確認が必要ですね!そして、ちょっと気になったのがすべてのお家が一律で200万円もらえるわけではないのですね?」
清水さん「そうなんです。信州健康ゼロエネ住宅は性能区分によって3つの基準があり、それぞれで金額が決まっています。基本項目に加えて、選択項目がいくつかあり、条件を満たすとそれぞれの上限金額まで追加されます。弊社で申請することが多いパターンを紹介します。」
・基本項目
推奨基準(太陽光発電システムあり) 80万円
+
・加点項目
☑県産木材を0.16立方メートル以上使用 20万円
☑県が定めるゼロエネルギー※11を達成 20万円
☑長期優良住宅認定の取得 10万円
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合計 130万円
坂口「ありがとうございます。性能レベルと、どんな建物かというのがポイントですね!」
坂口「長野県産材をベースとしている会社さんに依頼する場合は信州健康ゼロエネ住宅がおすすめということですね?」
清水さん「それが…信州健康ゼロエネ住宅助成金には欠点が2つ。申請の手間がかかることと、申請枠が限られていることです」
坂口「なるほど!けっこう違うんですか?」
清水さん「まずは申請の手間ですが、これが・・・信州健康ゼロエネ住宅助成金の申請に必要な書類です」
ドンッ!!

坂口「え!これは一件分ですか!?」
清水さん「そうです!施工前、中、後の写真、完成後の外観、内観写真、見学会の実施が必須なので見学会の様子、あとは、断熱材や木材の納品書、見積書や図面、仕様書など・・・他にもこれだけ必要です。」
坂口「すごすぎる~。ちなみに、みらいエコ住宅事業の方は・・・?」
清水さん「電子申請なので、データ化していてここにはないのですが。。必要な書類はうーん厚みで例えると、このくらいでしょうか」
(指と指を合わせる(1mm!?))
坂口「うす~!先ほどおっしゃっていた、申請の枠が少ないという点についても教えてください」
清水さん「毎年2期にわかれて募集期間があるのですが、どちらも基本的に締切よりも早くに終了します。今年は1期が4月に募集開始、締切は12月までだったのですが、8月に終了しています。11月に2期がはじまりますが、1期に間に合わなかった人も申請すると思うので争奪戦になりそうな予感。一方でみらいエコ住宅事業ですが、こちらも12月の締め切り前に終了が予想されていますが、まだまだ予算の56%なのでもう少し余裕がありそうです(9/11現在)」
坂口「ますます、みらいエコ住宅事業に魅力を感じてきましたね。」
清水さん「申請のスムーズさで言ったら圧倒的ではあります」
坂口「ここで、1点聞いてみたいのですが。長野県産の木材を使用するメリットはありますか?イメージとしては輸入材よりも高級そうな印象です。」
清水さん「たしかに、長野県産材は輸入材よりコストが高くなる場合があります。それでも弊社では長くお付き合いのある地元の会社さんから購入することでの信頼や、地産地消での二酸化炭素削減、環境保全、林業を衰退させない、地域貢献、いろんな目的で長野県産の木材を使用しています。“人にやさしい・環境にやさしい家づくり”という制度の目的に共感できるかという部分も、補助金を選択するポイントになりますね」
坂口「金額だけではなく、いろんな面で判断していくのが大切ですね!」

「どんな補助金?」も大切だが「どんなお家を建てたいか」も大切
住宅補助金は、家づくりにかかる費用を抑えるための心強い制度。ただ、補助金額だけを見て「こちらの制度のほうがいっぱいもらえそうだから」と家づくりを決めるのは、少しもったいないかもしれません。
大切なのは、「どんな家を建てたいか」「どんな暮らしをしたいか」ということ。
まずは家づくりの希望を考えたうえで、利用できる補助金を上手に活用するのがおすすめです。
「結局、よくわからない。」まずはご相談ください
「自分の場合、どうするのがおすすめか第三者の意見が聞きたい」そんな方はお気軽にご相談ください。工務店さんと同じ「建設業界」の会社だからこそわかる情報をみなさんにお伝えしています。工務店選びもおまかせくださいね。