
広告でよく目にするお求めやすい価格が魅力の「ローコスト住宅」。いろんなものの物価が高騰している今、ローコスト住宅が目に留まるのは、とても自然なことです。「価格が抑えられている」というのは分かりやすい魅力で、金額が見えづらい「家づくり」の不安を一気に軽くしてくれます。
そんな魅力的な「ローコスト住宅」ですが、もちろんデメリットもあります。今回はローコスト住宅が向いている人の特徴や、実際に暮らし始めてからの“隠れコスト”についてをご紹介。住む人によっては、最終的にローコストではなくなる可能性についてもお話します。
目次
ローコスト住宅の魅力3選
① 初期コストの低さ
ローコスト住宅の最大の魅力は、なんといっても初期コストの低さ。「1,000万円台で家が建つ」といったキャッチコピーは、家づくりのハードルを一気に下げてくれます。しかし、一部の住宅会社では、付帯工事費や設備グレード、カーテンや照明などのオプションを積み上げていくと、最終的にはローコストと呼べない価格になってしまうケースも少なくありません。事前に確認をするようにしましょう。
② 建築期間が短い
決まった材料を使うことが多いため、打ち合わせも少なくスムーズ。建築期間も比較的短いため住みはじめたい時期が決まっている方にはとってもメリットに感じるでしょう。
③ (建売住宅の場合)土地とセットで購入ができる
ローコスト住宅では、土地もセットで売られている「建売住宅」というパターンも多いです。土地探しは、「数年かかった」という方もいらっしゃるほど、体力も気力も必要なもの。土地と建物を一緒に見れて、購入後の生活のイメージがしやすいというのはとても魅力といえるでしょう。
ローコスト住宅住宅が「向いている人」
① 間取りや仕様にこだわりがない
ローコスト住宅は、間取をいくつかのパターンから選んだり、オプションの選択幅が少ないなど、家づくりの自由度が高いとは言えません。そのため、「ある程度決まった間取りでも問題ない」、「特別なこだわりがない」という人には向いているでしょう。
② 短期間(10~20年)の居住を想定している人
長い期間住む予定はない、将来的に建て替えや売却を考えている、ライフスタイルの変化で引っ越しの可能性が高いという人はローコスト住宅に向いているといえます。
③ 転勤や長期の出張など家を空ける機会が多い
家を空けることが多い場合、「貸す」という選択肢も生まれます。ローコスト住宅は初期コストを抑えるためシンプルで汎用性のある間取りや大きさに作られていることが多いため、様々なライフスタイルの人が住みやすく人に貸しやすい「家」といえるでしょう。
④ DIYやメンテナンスを楽しみたい人
ローコスト住宅はメンテナンスサイクルが早いことがありますが、その一部を自分で対応したり、小さな修繕をDIYとして楽しめる人にとっては、費用を抑えながら家を育てていく楽しさが生まれます。
ローコスト住宅の「隠れコスト」
① 光熱費
ローコスト住宅の多くは、「断熱・気密性能」が控えめに設定されています。性能を高めるには、材料費や施工の手間がかかるため、コストを下げるために「それなり」になっているのです。
性能が低い家は、冷暖房が効きづらいという現象が起こります。結果として、エネルギーをたくさん使うので光熱費が高くなるんです。
性能が高い家に比べて1万円以上変わってくる家庭もあります。
例えば、月1万円の差があった場合、30年間で360万円。この額は、初期価格の差を簡単にひっくり返してしまいます。
② メンテナンス費用
コスト削減のために、耐久性の低い材料を使っているケースもあります。耐久性が低いと、例えば「10年も経たないうちに外壁の塗り替えが必要」といった追加費用が発生しやすく、性能の高い家と比べて、修繕サイクルが短くなる傾向があります。
高性能住宅がココがオトク!
① ローンの金利
ローコスト住宅と、高性能住宅では、ローンの金利が変わってくるケースがあります。
たとえば金利が0.25%下がるだけでも、総返済額は数十万円変わってくるのです。つまり、性能を上げるための初期費用を、金利優遇で回収できることもあるということです。
② 補助金
近年の国の方針として、「省エネ性の高い住宅を増やす」という方向性が明確になっています。
そのため補助金は、性能が高く質が良い家ほど受けられる仕組みになっています。
補助金で数十万円、場合によっては100万円以上得することもあり、こちらも初期価格の差を埋める大きな要素になります。
ご紹介したとおり、ローコスト住宅にはメリットとデメリットが存在します。“安さ”だけを軸に家を選ぶのではなく、“ライフスタイル”や、“生涯コスト”という広い視点で、自分たちにとって本当に価値のある家を選んでいきましょう。
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