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【なんでこんなに高いの?】住宅の値段が高くなっている理由を徹底解説!

「住宅の価格が前よりも高くなっているって聞いて、マイホームを諦めようかと思っている」

「プランを出してもらったけど、思っていたより高くてびっくりした」

そんな声をよく耳にします。ここ数年の間に急激に高騰している住宅価格。ひと昔前の感覚からすると、「なんでこんなに高いの?」「もしかして、ぼったくられているのでは?」と感じてしまうのも、自然なこと。今回はなぜこんなに住宅の価格が高くなっているのかを細かく解説していきます!

目次

実際にどのくらい上がっている?

 

断熱性能や耐震性能への向上意識が高まり始めた2010年頃から徐々に価格が上がり始め、コロナ禍以降に発生した「ウッドショック」がピークだった2020年から2021年でさらに急激に高騰し現在も価格は上がりつづけています。

《 住宅価格の推移 》

2024年 3,400万円~3,800万円

2020年 約3000万円前後

2015年 1,900万円~2,100万円

2000年 1400万円~1,600万円

※参照:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」

※金額は全国平均をもとにした参考値です。

なぜ、住宅の価格はこんなに高くなったのか?

「えーこんなに高くなってるの?」と驚いてしまいますよね。

では、具体的にどんなことが価格に影響しているのかを見ていきましょう。
住宅は多くの材料と多くの人の手を必要とするため、さまざまな要因が重なり、価格に大きく影響してきます。

① 建築材料・設備の価格上昇

住宅に使われる木材や鉄、断熱材、設備機器などは、世界的な需要増加や物流の混乱、為替の影響を受けて価格が上がっています。特に木材は、海外需要の高まりや輸送コストの増加が続き、以前の水準には戻りにくい状況です。

② 人件費・職人不足

建築業界では職人さんの高齢化や人手不足が深刻な問題となっています。人材を確保するための賃金上昇は、住宅価格にも反映されるようになりました。ただ、これは「質の高い家づくりを続けるために必要なコスト」ともいえます。

③ 性能・基準の向上

今の住宅は、ひと昔前と比べて性能が大きく向上しています。断熱性や気密性、耐震性、省エネ性などが高まり、快適で安全な住まいが標準となっています。国としての基準も年々高くなっており、その分、使う材料や施工の手間が増え、価格にも影響しているのです。

④ エネルギー・物流コストの上昇

電気代や燃料費の高騰は、製造や輸送、現場作業などすべてに影響します。見えにくい部分ですが、住宅価格を押し上げる要因のひとつです。

「長野県」の事情を知っておこう

長野県特有の事情もコストアップの要因になる可能性があるため確認しておきましょう。

寒暖差の激しい長野では冬の寒さ・夏の暑さ対策が必須です。より高性能で高品質な断熱材やサッシ、玄関ドアなどを使用するためコストが高くなりがち。長野県では国の基準よりも高い、独自の基準を設け『信州健康ゼロエネ住宅』という取り組みを行っています。全国の中でもより「高性能」への意識の高い地域工務店さんも多く平均坪単価100万円程度がスタンダードになってきています。

価格だけで比べないための4つのポイント

「価格が上がっている理由はわかった。でも実際に適性な価格かどうかどうやって比較したらいい?」とお悩みのあなたに4つのぽインチをお伝えします。大切なのは金額だけを見るのではなく、以下のような視点を持つこと。

① 何にお金が使われているか

同じ大きさ・価格の建物でも、何をどのくらいの量使っているかが大きく異なる場合があります。高品質な材料をたくさん使うことでコストがあがるのは当然です。ただ、材料の違いはなかなかユーザーにはわかりづらいもの。それを納得のいく説明をしてくれるかどうかは適正な価格かどうかの判断材料としてとても大事なポイントです。

③ 住み始めてからのコストが考えられているか

 光熱費やメンテナンス費用など、長く住むほど数百万円単位で差が出る部分です。特に光熱費は今後継続的に上がり続ける見込みです。生涯かかるトータルコストで考えられているか聞いてみましょう。

③ 地域の気候に合っているか

 全国と同じ仕様ではなく、長野の「寒冷地仕様」になっているかどうかを確認しましょう。どれだけ価格が抑えられていても、快適に過ごせないレベルでは安心して暮らせるとは言えません。

ぼったくりではない、未来への備え

資材や人件費の高騰も確かにありますが、それ以上に大きいのは、住宅に求められる性能と品質が大きく変わったことです。

見た目は同じ「家」でも、中身はまったく別物と言ってもいいほど進化しているのです。

だから今の住宅価格は、「昔より高くなった」というより、「求められる水準が上がった結果」なのです。

・少ないエネルギーで寒い冬や暑い夏を快適に過ごせること。

・日々の光熱費や修繕費を抑えられること。

・災害にも備え、安心して暮らせること。

これらを含めて考えると、今の家づくりは決して「高い買い物」ではなく、「先を見据えた選択」といえます。

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